67。

私が好きになったろくちゃんはお医者さん、既婚者でした。そんな彼とのあれこれを綴ります。

今日は。




病室で

初めてろくちゃんと2人きりになった日。






と言っても主治医と患者家族としての会話をしただけ






「鶴、こんなに小さい鶴、上手ですね」




個包装になっているチョコの包み紙で

いつも鶴を折っていた私に



ろくちゃんがそう言って

嬉しかったのを今でも覚えてる





週に一度、顔を合わせ

夏が終わる頃、ぽつりぽつりとメールを交わし

いくつか季節が変わった頃、白衣を脱いだろくちゃんと会うようになった



突っ走りそうな気持ちを押し殺して

ゆっくり

ゆっくり


お互い、知りたいことを聞き合うこともなく

相手が話しだしたら丸っと包む

それだけを繰り返してきた


のは、ろくちゃんだけかもね


私は、出来ていなかったのかもしれない










出会ったのが今じゃなくて良かったといつも思う


子供達を見ていても感じるけれど


"便利ってとても不便"








明日も優しく過ごそうね

せっかくゆっくり積み上げてきたんだもの。