67。

私が好きになったろくちゃんはお医者さん、既婚者でした。そんな彼とのあれこれを綴ります。

本当のコト。

身支度を整えて


あとはコートを着るだけ








6「ななこちゃん、おいで」





7「しわになっちゃうょ、ろくちゃん」





6「ちょっとなら大丈夫だょ」











お布団の上にごろんとして







7「ろくちゃんの腕、気持ちいい」






ぎゅっとくっついた





6「ななこちゃん、それを言うなら僕の腕の方だね、絶対。」





更にぎゅっとくっつく





7「ねぇ、ろくちゃん覚えてる?

初めて病院で二人きりになっちゃった時のコト。」





腕まくりした白衣から覗くキレイな腕





6「ん?、あぁ。。。」





触りたくても触れなくて






7「急に二人きりになっちゃったから、どこ見ていいのか分からなくて、ろくちゃんの腕を見てたの」




今はこうして触れられる





6「覚えてるょ、勿論。

僕ずーっと喋ってたょね(笑)

ななこちゃん、」





何年経っても、幸せ






7「ん?」






6「二人きりになったの、偶然だと思ってる?(笑)」










私しか知らない本当のコトがあるように

ろくちゃんしか知らない本当のコトもある










あの日偶然二人きりになったコトを

運命みたいに感じて思い出す度嬉しかった








でも、

このパターンも




めちゃめちゃ嬉しい。