67。

私が好きになったろくちゃんはお医者さん、既婚者でした。そんな彼とのあれこれを綴ります。

大切な日。

『ふざけるな!』




ろくちゃんの、

悲鳴のような怒鳴り声


あんなに、

悲しい怒鳴り声聞いたコトがない



6月。














6「おはょー」



7「好きだょ、」



はやまった。。



6「(笑)あ、うん、ありがとう

勿論、僕も好きだょ、ななこちゃん」



7「ありがとう、

おはよう、ろくちゃん」



声も好き



6「もうすぐだね」



6月限定のこの会話



7「そうですね」



普段はしない



6「僕は僕の場所から会いに行くょ」



私が出来ない



7「ありがとう

でも、いつまでもいいのに」



とか言いながら

今年も覚えていてくれたコトにホッとしちゃうんだな



6「ななこちゃん、

あの日も言ったけど、ななこちゃんだけのコトじゃないんだょ。僕らのコトでしょ?」







"ボクラノコト"か。














1人で、


検査薬を使い確認し

翌日には病院へ

手術日を決め手術をし

ご供養をした




ろくちゃんに気付かれ怒鳴られた頃には


涙も

感情も

何もかもなくなっていた



空っぽ。














6「会いに行こうね」




7「うん」






大切な、

大切な、

大切な日。






おじいちゃんとおばあちゃんになって


きっと

時々お互いを思い出す程度になっていて


時々だから

思い出す思い出はキレイな思い出ばかりで。



でも

覚えてたい


ろくちゃんの悲しい怒鳴り声も


27日間だけだけど

一緒に過ごしたコトも


ミニクイミニクイ、空っぽの私も





覚えてたいなぁ。










6「飴、持っていくょ」




7「うん、私も」











ごめんね、

会いに行くね、

ごめんね、






あの日と同じくらい晴れますように。