67。

私が好きになったろくちゃんはお医者さん、既婚者でした。そんな彼とのあれこれを綴ります。

2月12日。

7「おはよ


ごめんね、ろくちゃん

お休みの日は全然お返事出来なくて。。」




6「全然~。でも大丈夫?疲れたんじゃない?」




7「大丈夫です、ろくちゃんは?休めましたか?」




6「ありがとう、休めたょ。内転筋がまだ筋肉痛だけどね」





(〃ノωノ)





7「オ、オ、オ、オツカレサマデシタ。。」





6「なにそれ!(笑)」









6「ななこちゃん、

あのさ、仕事が早めに終われそうな日とか、すごい疲れた日とか、

ん~まぁそれは口実か。

とにかくちょっとでも会いたいなと思ったらダメ元で会える?って聞いてみてもいい?」





7「。。。」





6「あー。全然、断ってくれていいんだ、

ダメ元で言ってみるだけだから」





ろくちゃんのキモチが






7「うん。ありがとう、ろくちゃん

いいお返事出来るか分からないけれどいつでも言ってね」





母親スイッチonの私を





6「うん!

僕が行って顔を見るだけでもさ、

1時間だったらカフェとかお散歩とか」





優しく切り替えていく












シアワセ。

本当のコト。

身支度を整えて


あとはコートを着るだけ








6「ななこちゃん、おいで」





7「しわになっちゃうょ、ろくちゃん」





6「ちょっとなら大丈夫だょ」











お布団の上にごろんとして







7「ろくちゃんの腕、気持ちいい」






ぎゅっとくっついた





6「ななこちゃん、それを言うなら僕の腕の方だね、絶対。」





更にぎゅっとくっつく





7「ねぇ、ろくちゃん覚えてる?

初めて病院で二人きりになっちゃった時のコト。」





腕まくりした白衣から覗くキレイな腕





6「ん?、あぁ。。。」





触りたくても触れなくて






7「急に二人きりになっちゃったから、どこ見ていいのか分からなくて、ろくちゃんの腕を見てたの」




今はこうして触れられる





6「覚えてるょ、勿論。

僕ずーっと喋ってたょね(笑)

ななこちゃん、」





何年経っても、幸せ






7「ん?」






6「二人きりになったの、偶然だと思ってる?(笑)」










私しか知らない本当のコトがあるように

ろくちゃんしか知らない本当のコトもある










あの日偶然二人きりになったコトを

運命みたいに感じて思い出す度嬉しかった








でも、

このパターンも




めちゃめちゃ嬉しい。

仲直りデート。




先週のデートの帰り道



「またね」には返事をせず


「気を付けてね」に

「ありがとう、ろくちゃんも」と返し


振り向くコトも手を振るコトもなく歩き出した




振り向いて

「またね」と笑顔で手を振るのは簡単で


ろくちゃんはそれを待っているのを背中で感じていたのに出来なかった











からの

仲直り夜デート。



7「ろくちゃん、寂しい気持ちにさせてごめんね。

お休みの間もずっと優しくしてくれてありがとう。」



6「ううん

こうして仲直り出来たから良かったんだ

あ、でも、うん、さすがに無視は寂しかったょ(笑)」




ずっと優しいメールを送ってくれていたけれど、なんて返信したらいいのか迷っているうちに次のメールが届いちゃうんだもん




7「ごめんなさい。もう仲良くしよ?」




6「うん!

もしかして、だからこのおにぎりの名前"仲良しおにぎり"なの?」





お弁当にお品書きを付けた

・パプリカの浅漬け

・ほうれん草のゴマごま

・人参と柿のラペ

・オクラのフライ

・鱈の塩麹焼き

・だし巻き玉子


そして

・仲良しおにぎり







ろくちゃんは私の制御を交わしレモンの皮まで全部を食べた






色んなコトを犠牲にして


それでも隣に居ると決めたんだから。






一緒に過ごす時間も

離れている時間も

溢れる位の優しさで想っていないと


きっと、損だ。