67。

私が好きになったろくちゃんはお医者さん、既婚者でした。そんな彼とのあれこれを綴ります。

00:00:00。


お風呂に一緒に入ったのは数えられる位


お布団でも明るいままは滅多に(というかほぼない)出来ないし


最中も胸を髪や手で隠してしまいがち。。









ろくちゃんは

恥じらう私が堪らなく興奮するというけれど



もう10年



いつまでも恥じらうアラフォーって。。。イタ。。(みなまで言えない( ;∀;))













そんなアラフォーの為なのか

ろくちゃんは考えた

アロマオイルでマッサージをしてくれると言う






シャワーを浴びて


ほんの少しロゼを飲み


リラックスしたところで


優しく


自然に


お布団へ連れて行ってくれた







音楽をかけ

いつもより明るめのお部屋は

金木犀の香りでいっぱい








マッサージや整体大好物の私は

ほぼ裸だけど、














全然恥ずかしくなーい!









リンパの勉強までしてくれたろくちゃんの指は

全然エッチではなくて


私の緊張をゆっくりほぐしてく













が、しかーし!





時々ろくちゃんのがあたる。。








ろくちゃんは我慢してるのね






ろくちゃん、

お尻のマッサージだけ長いからじゃない?










7「ろくちゃん、大丈夫?」




6「なにが?」




7「。。。ううん、疲れないかなーと思って」




6「全然、こんなにじっくりななこちゃんの肌に触れられるなんて滅多にないから幸せだょ」







そういうものなのかな







7「この曲、10年前に教えてくれた曲だね」




6「そうだね、なんか緊張したな」




7「私、ろくちゃんに教えてもらうまで口ロロ知らなかったもん」






告白のようなこの曲を贈ってもらえて

私はすごく、すごーくドキドキした








7「あの頃からずっと大切にしてくれて、ありがとう」




6「これからもっとだょ」









それから




ゆっくり


ゆっくり



私の体全部に


優しいキスを


細胞の奥まで届くように













6「ななこちゃん、なんか今日大胆だったね」





7「。。。もうしない!」













やっぱり恥ずかしいアラフォー。















一秒 ふたりその時運命感じて繋がって


一分 原稿用紙1枚分の話して繋がって


一時間 予感が徐々に確信に繋がって


一日 言葉じゃ足りないから唇   繋がって


一週間 体と体文字通り繋がって


一ヶ月 分の給料の指輪と誓い繋がって


一年 恋から愛 の結晶生まれ繋がって


一世紀 僕も君ももういない    


それでも


繋がって。

44分のスパイス。








決して広くはない小さな店内は

ランチを愉しむ女性客で満席




私達が予約した席だけが妙に目立っている









私「すみません、1人遅れてくるんですが大丈夫ですか?」











入店してから10

ろくちゃんは来ない













私「じゃぁこれを400で下さい」



クラフトビールをオーダー









飲む気は無かったけど

ろくちゃんが来るまでコーヒーの金額では申し訳ない

















患者さんが急変しちゃったから仕方ない

お願いだから急がないでね









なんて、


穏やかな気持ちも

30分1人でいると小さくなってきた









もしや


今日は


来れないんじゃない??










1人か。。


何年も一緒にランチしてきたけど

ろくちゃんが来ないなんて1度もなかった


あれ?

私、今、




サミシイ?










さ!

仕方ない、気を取り直して!


現状をお店目線で見てみよう


私達のせいで2席無駄にしてしまっている

ランチ1人2500円、2人分で5000円かぁ



ん〜

クラフトビールが1300円だから、おかわりして

ランチを1人分オーダーしたらお店の損はないかな










入店してから45分過ぎようとした頃

腹を括り

"よしオーダーしよう"


手をあげかけたら











ろくちゃん登場〜


くぅぅぅぅ

この拘り尽くしのお店にめっちゃ似合ってるな!




でも。。


過呼吸状態みたいになってる


ぷぷぷ


ハァハァしながら見渡してる







私を見つけ、

けど先に店員さんに深く深く謝罪している











あぁ




そうそう




この人のこゆとこ




愛しくて愛しくて




たまらないんだった















6「ほんっと!ごめんね!」





7「大好き」





6「ハァハァ   え?あ、オーダーまだ、ハァハァ

だよね、じゃ、ハァハァ。。」





7「大好き」





6「ハァハァ。。。。。


うん、僕も大好きだょ」













昨日の夜のこと

お父さんのこと

仕事のこと

新しいニットのこと

来週の紅葉デートのこと



ろくちゃんのお話を聞きながら

私は美味しいランチを食べた









44分待たされなければ

味わうことのなかったこの気持ちは

ランチデートを一層愉しく美味しいものにしてくれた












6「カモミールのアイスだって、頼んでみない?」


お店への気遣いも、きゅんとする










秋晴れの空の下

お揃いのコンバースで歩き出した



















ランチデートは、




7「行ってらっしゃーい」





6「行ってきます!」





これが好き。

どこでだって愛。


マラソン大会に向け死ぬ気で朝練したこの公園





今は




私のキッチン






ろくちゃん、いつもありがとう。